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エージェンティックAI

エージェンティックAIとは、一つの指示に一つの応答を返すのではなく、複数の手順にわたって目標を追求し、どのツールを呼び出すか、いつ停止するかを自ら選ぶシステムを指します。区別の要点は制御にあり、導入する組織が定めた範囲内で、動作の順序をモデル自身が決定します。

生成AIではなくエージェンティックと呼べる条件

生成系のシステムは入力を出力へ対応づけます。エージェンティックなシステムは目的を渡され、最初に何をするか、その結果をどう扱うか、終了したかどうかを自ら判断します。手順の並びが開発者によって事前に記述されていない点が、能力の源であると同時に、導入に制限が必要な理由でもあります。

  • 目標志向:指示は関数呼び出しではなく達成すべき結果です。
  • 多段階:手順数はコードで固定されず、実行時に決まります。
  • ツール利用:文章の生成だけでなく、システムの呼び出しによって前進します。
  • 自己監視:途中結果を自ら評価し、方針を変更できます。

実務における自律性の段階

段階システムが決めること必要になるもの
補助何も決めない。下書きを作り、人が実行する実行前の確認
監督付き手順の並び。各動作で確認を取る確認できる担当者の常時関与
範囲内自律定義されたツールと上限の内側のすべて厳格な権限設定と完全な記録
無監督すべて検証環境以外ではほとんど適切でない
システムが自ら決める範囲と、各段階で組織に求められるもの。

本番運用の多くは監督付きか範囲内自律に位置します。この段階は製品機能ではなく方針上の決定であり、同じソフトウェアをどの段階にも構成できます。自律型と説明するだけのベンダーは、まだ問いに答えていません。

エージェンティック製品について確認すべきこと

  1. どのツールを呼び出せるのか。各呼び出しは誰の資格情報で実行されるのか。
  2. どの動作が人の確認を必要とするのか。その一覧は設定で変更できるのか。
  3. 手順ごとに何が記録され、記録はどれだけの期間保持されるのか。
  4. 実行を終了させるものは何か。手順数、時間、費用のいずれかの上限か、あるいは何もないのか。
  5. 推論はどこで行われるのか。そこに到達するまでに社内データが組織外へ出るのか。

現在、エージェンティックという語は、1工程に言語モデルを組み込んだ定型ワークフローから、真に自由な計画立案までを含めて使われています。両者を区別するのはこの5つの問いへの答えであり、呼称ではありません。

よくある質問

エージェンティックAIとは何ですか。
エージェンティックAIとは、一つの指示に一つの応答を返すのではなく、複数の手順にわたって目標を追求し、どのツールを呼ぶか、いつ停止するかを自ら選ぶシステムを指します。動作の順序は実行時にモデルが決め、その範囲は導入側が権限と確認手順で定めます。
エージェンティックAIと生成AIの違いは何ですか。
生成AIは入力を1工程で出力へ対応づけます。エージェンティックAIは目的を与えられ、手順を自ら決め、ツールを呼び出して途中結果を評価します。生成はモデルが何を作るかを、エージェンティックはシステムが手順のどこまでを制御するかを表します。
エージェンティックAIとAIエージェントは同じですか。
AIエージェントはプログラムそのものを、エージェンティックはそのプログラムが持つ性質を指します。実務ではほぼ同義で使われますが、エージェンティックAIはシステムの分類として、AIエージェントは実際に導入された個別の仕組みとして用いられる傾向があります。
企業のエージェントはどこまで自律的であるべきですか。
本番運用の多くは監督付きか範囲内自律です。手順はエージェントが決めますが、取り消せない動作には確認を要し、ツールの権限は狭く設定し、全手順を記録します。完全な自律は、誤りが効力を持つ前に検出する仕組みがないため、検証環境以外ではほとんど適しません。
エージェンティックAIを掲げるベンダーに何を確認すべきですか。
呼び出せるツールと実行時の資格情報、確認を要する動作、手順ごとの記録内容と保持期間、実行を終了させる条件、推論の実行場所です。この語は定型ワークフローから自由な計画立案までを含むため、区別できるのはこれらの答えです。
エージェンティックAIはクラウドなしで動作しますか。
モデル、制御、ツールのすべてをローカルのハードウェアで動かす構成であれば動作します。オンプレミスおよびエアギャップ対応のエージェント基盤はこの前提で構築されています。制約はエージェンティックという方式に固有のものではなく、利用可能なハードウェアに十分な性能のモデルを収めることです。

Jan MocaryAyonix AI 最高技術責任者

Ayonixの顔認識製品およびATLASエージェント基盤の開発を統括し、オンプレミスおよびエアギャップ環境での運用モードを担当しています。